水産のプロが認めるイチオシの魚料理店

キンメ尽くしが堪能できる

《漁協めしシリーズ》加領郷 魚舎(かりょうごう なや)(高知県奈半利町)
2017/05/30
水産専門紙K記者のおすすめ!
キンメ三昧
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人気メニューの「金目ごはんの炙り丼定食」

ここがおすすめ!

高知県奈半利町は人口約3400人の小さな町ですが、ふるさと納税の寄付金額は県内一を誇ります。寄付により生産と加工の連携が強化され、返礼品の質が上がり、さらに納税者を増やす好循環が生まれました。漁協女性部員が働く加領郷(かりょうごう)地区の水産加工販売施設「魚舎(なや)」では、返礼品づくりの傍ら、土・日曜日食事提供もしています。

新旧キンメ料理尽くし

JF高知県漁協加領郷支所の女性部有志の5人が働く「魚舎」は、ふるさと納税の寄付金を活用して建設され、昨年5月から運用を始めました。返礼品など水産物の加工品開発と製造が主な業務ですが、施設だけの限定食事メニューもあります。 名物の「金目ごはんの炙り丼定食」は、キンメ炙(あぶ)り丼に、キンメの干物、キンメのあらでダシをとった味噌汁と香の物がつきます。

炙り丼はキンメのうま味がしみた炊き込みご飯の上に、特有の脂を感じる炙り刺身が乗ります。単品でも滋味深く、素材を生かした直球勝負の魚料理ですが、ご飯と刺身を一緒に食べると、うまさの相乗効果を発揮する、新作料理なのです。

昨年開催された四国食1グランプリに初出品し、第8位を獲得。「ひっこみがつかなくなった」と、土日限定で食堂事業を始めました。1日10食限定で、要予約です。

前浜に揚がる魚を、その日のうちに干物にする

香り高い高鮮度干物

定食のメーンはキンメの干物です。丸ごと1尾の開き干しを、独り占めできる贅(ぜい)沢さがたまりません。 魚舎は「金目鯛のさと」の愛称をもちます。当地がキンメ釣り漁船の基地であり、陸(おか)で待つ女性部員など、魚の扱いに長けた人も多いため。施設を立ち上げる時に、「何を魚舎のいちばんに掲げるか」と意見を募ると、真っ先にキンメの名が挙がったそうです。

施設のある加領郷漁港に揚がるキンメは、獲れたその日のうちに干物にされます。ロットが揃うまで冷蔵・冷凍保存することはありません。

同施設の畠中悦子代表は「食べてみたら分かるんじゃないですか」と、控えめながら自信ありの表情をみせます。なるほど、水分を抜き凝縮した味や、鮮やかな皮目の朱色もさることながら、焼き上がりの香りが際立っていました。 ふるさと納税を通じ旨さを広く知らしめた魚舎の干物は、返礼品への活用だけでなく、定休日の火曜日を除き、加工施設でも販売しています。魚種はキンメ以外にも、サバやウルメ、レンコダイ、メジカなど。季節や漁況で異なりますが、加工してすぐに真空冷凍してあるため、家庭でも鮮度のよさを実感できます。

キンメ尽くしは定食だけではありません。魚舎のマークに描かれる、赤い二重丸と金色の塗りつぶしは、キンメの目をモチーフにしました。大きな目が実にめでたい。

食事は店内ほか、店舗外のテラスでも食べられます。天気のよい日はテラス席がおすすめです。

店舗情報

営業時間
食事は土日の10時~13時
住 所
〒781-6401 高知県安芸郡奈半利町甲3409
電 話
0887-38-7851
定休日
毎週火曜日
URL
https://www.facebook.com/karyogou.naya/
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