水産のプロが認めるイチオシの魚料理店

丹精込めた家庭的な味

《漁協めしシリーズ》沼津魚仲買商協同組合直営食堂「あじや」
2020/03/04
水産専門紙H記者のおすすめ!
日替わり魚を格安で提供の穴場
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〝アジのフルコース〟の「あじづくし定食」は税別1,487円

ここがおすすめ!

干物生産量日本一の静岡・沼津の漁港に面した「沼津みなと新鮮館」の一角、地元加工業者らが所属する沼津魚仲買商協同組合直営「あじや」は営業中。佐藤清子店長らが丹精込め作った家庭的な料理の味で、アジ干物や沼津の地物の㏚をしています。

3尾分を堪能できる「鯵尽」

「あじや」のメニューの多彩さには目を見張るものがありますが、一度は味わっておきたいのが、「沼津のひもの」を語るうえで欠かせないアジをふんだんに使った「あじづくし定食」(税別1,487円)でしょう。干物、姿造り、フライで3尾分のアジが付く、〝アジのフルコース〟といえるセットメニューです。

 うま味を凝縮させた干物は大根おろし醤油でじっくりと味わい、姿造りの刺身はショウガ醤油と爽やかに楽しみ、ホクホクで肉厚なフライにかぶりつくのですが、同じアジを全く違った形で堪能できて、途中で全く飽きさせません。

 佐藤店長によると「フライ用のアジは脂のり・サイズにこだわり丸魚から包丁で毎日開いて作って用意をしています」といい、細部まで手仕事にこだわっていることも、食後の高い満足が得られる理由の一つではないでしょうか。

 干物は天ぷらに切り替えられますので、新鮮館を訪れた土産としてアジ干物をがっつり買う予定の時などは、お好みで選んでみてもよいかもしれません。

店長歴は3年も「あじや」勤務は約20年になる佐藤店長

新鮮館全体の繁盛願う

 佐藤店長が就任して3年になりますが、「あじや」勤務歴としては約20年のベテラン。2009年の「沼津みなと新鮮館」開業と同時に現在地に移転してくる前、港からやや離れた位置にあった、まだアンテナショップ色が強かった前店舗時代をよく知っている古株です。当時は、定番の干物定食やマグロ漬け丼などの限定メニューだけでした。

 ただ、多数の飲食・物販店が集合する現在地に移転してからは環境が様変わりしました。「沼津ひもの」のPRを行う点は変わっていませんが、たくさんの飲食店の中に埋没しないよう地物原料などを取り入れながら、幅広にメニューを広げてくる必要があったのです。

 それは競合店にしばしば追随されてきたところですが「沼津みなと新鮮館」内で飲食店を営む業者の多くが沼津魚仲買商協同組合に所属する組合員でもあります。身内同然の存在で、決して敵ではありません。佐藤店長は、お互いがよい意味で刺激し合うことで「新鮮館の飲食店みんなの繁盛につながれば」との思いを胸に抱き、日々営業に取り組んでいます。

干物生産量日本一の沼津の漁港前

2009年開業の「沼津みなと新鮮館」。「あじや」含め13の飲食・物販店がある

物販で人気の魚惣菜メニュー。食堂と同じクオリティ

「あじや」は物販もします。店舗メニュー同様に手仕事にこだわった魚惣菜は人気メニューです。食堂は観光客中心ですが「魚惣菜は値頃でおいしいと買いに来る地元の方もいます」(佐藤店長)とのこと。晩御飯のおかずに買い求める近隣のホテル客も珍しくないです。

店内の奥は、沼津が〝聖地〟の人気アニメグッズやガンダムプラモなどを活用した、オタク心をくすぐる内装となっている。その方面の利用客も多い

店舗情報

営業時間
10:00~15:00(ラストオーダー14:45)/物販は9:00~15:00
住 所
静岡県沼津市千本港町128-1
近隣に多数の有料駐車場があります。日曜・祝日は渋滞ができることもあるので、JR沼津駅からのバス(片道200円)利用もお勧めです。
電 話
055-964-1400
定休日
毎週第2・第4火曜日(祝祭日の場合は営業し、振替休日あり)
ホームページアドレス
http://www.siz-sba.or.jp/nu-uonaka/ajiyamain.html
地 図
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