水産のプロが認めるイチオシの魚料理店

水産のプロと市場めし

≪漁協めしシリーズ≫宮古市魚市 魚市場食堂(岩手県宮古市)
2017/08/25
水産専門紙K記者のおすすめ!
安くてボリューム満点
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人気メニューの焼き魚定食、500円

ここがおすすめ!

JF宮古漁協(岩手・宮古市、大井誠治組合長)の宮古市魚市場食堂は、一般人も利用できますが、職員の福利厚生施設とあって、安くて副菜が多く、ボリューム満点。魚は市場から仕入れるため鮮度はよく、季節の変化を味わえて興味が尽きません。

ワンコイン定食の幸せ

魚市場食堂は今年6月に営業を開始したばかりの新しい食堂です。「飾りっ気はないが、毎日食べても飽きない気軽な食堂」を目指したそうで、朝7時の開店直後は職員や仲買人の朝食に利用が多く、お昼の12時を回ると満席になります。水産のプロ同士が話す「〇〇がおいしくなってきた」といった会話を小耳に挟むと、メニュー選びに迷います。

日替わり定食は刺身、焼き魚、煮魚など、魚料理が主役のメニューもあります。刺身定食は1000円、煮魚定食は600円、焼き魚定食の価格はなんと500円の格安設定です。食堂は職員の福利厚生だけでなく、魚食普及の目的もあり「ひとつでもワンコインメニューを用意したかった」と、漁協担当者は教えてくれました。

宮古に揚がっている旬の魚を気軽に味わうにはもってこい。開店直後は春の風物詩・サクラマスがよく出たそうで、これからの季節はサンマやサケの出番が増えそうですね。どれも500円とはありがたい話です。

食堂の裏は市場です。セリの時間は緊迫感が漂います

刺身定食の謎???

刺身定食はマグロに地魚が2種類つく3点盛りです。薬味はワサビと大根おろし。宮古では定番の薬味なのでしょうか? 「いえいえ、板長のアイデアです」(漁協職員)。脂がのった魚も、さっぱりとして食べやすくなります。

薬味に工夫がある刺身定食

量・質とも充実の小鉢

定食は副菜の多さに驚きました。味噌汁や香の物のほか、野菜を中心に肉や魚もふんだんに使った小鉢が3つ付きます。「独身の若い子にも、栄養バランスのよい食事をしてほしい」との配慮だそうです。取材日にはホタテのひもを和えた白菜のぬたが出ました。食感の違いが楽しい。

注文は券売機で食券を購入し、ご飯は好きなだけ盛るセルフサービスになっています。麺類は300~500円が多く、かつ丼(500円)や親子丼(400円)など定番の丼メニューも豊富です。生産地ならではのホタテ丼(1000円)は、味と食感で鮮度のよさを満喫できます。

本文中に書いた白菜のぬた。小鉢は地味深く、味に変化があり工夫を感じます

地魚をもっと身近に

魚市場があるエリアは、水揚げや氷を積む漁船と加工業の集積地として、水産関係者に利用が集中しています。一方で来年から宮古港は、北海道室蘭港を結ぶフェリー航路が開設され、就航後はトラック運転手や観光客の休憩地として、幅広く利用者が増えるでしょう。

市街地から近いのですが、市場を訪れる地元の人の数は決して多くありません。食堂利用を市場関係者に限定しなかったのは、「宮古市民に地魚をもっと身近に感じてほしい」との願いから。「地元の人も食べに来て」と呼び掛けています。

漁船から市場へと陸揚げされた漁獲物

店舗情報

営業時間
午前7時~午後2時
住 所
〒027-0004 岩手県宮古市臨港通2-1
電 話
0193-62-1231
定休日
魚市場の休日に準ずる
地 図
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