イチオシのアジ2尾入りの「活あじ丼」
ここがおすすめ!
JF内浦(静岡県沼津市)直営の「いけすや」は、眼前に駿河湾を臨む伊豆半島西海岸に昨年5月にオープンしました。漁協職員の土屋真美店長を中心とした、地元の活きのいい奥さまでつくる「チームIKS(いけす)」が毎日笑顔でお出迎えしてくれます。
養殖アジの生産量日本一の沼津・内浦地区。平日は200本、土日は1000本のマアジが「いけすや」裏手の活魚水槽でスタンバイしています。
初めて来店したら、定番の「活あじ丼」(税込み880円)を頼むのが定石でしょう。丼物1杯にアジ2尾がぜいたくに盛られています。丼の上のアジを食べるとまず驚くのが、プリプリという言葉だけでは表現しきれないくらいの歯応え。身そのものの味が口の中であたかもダンスを踊っているようです。
副菜のアオサ入り味噌汁のダシは、これまた地元の養殖ダイの加工時に出たアラを煮込んで取ったもの。ひじき煮も地元原料、糠(ぬか)漬けも自家製です。
地魚をより多くの人に、漁師の元気注入最優先
ボードには生産者の情報も
店を訪れた日には「三津 栄昌丸」の魚であることが店内中央のボードに書き込まれていました。地元の生産者がローテーションでいけすやに新鮮な養殖魚を供給しているのです。
店舗が建つ埋め立て地は6年前に完成。以来、付近の岸壁は地元漁師らに船だまりとして利用されています。漁師らが、店の活魚水槽の餌やりや、間引きをしていく光景も珍しくはありません。
安全・安心な高鮮度のアジを地域が一丸で提供し、内浦のアジや沼津のPRに取り組んでいます。
テイクアウト用の「活あじフライ」
いけすやで使っている養殖アジも一緒に泳ぐ水槽
帰りしなに土産がほしくなったら「活あじフライ(持ち帰り用)」(税込み250円)をぜひ。店で出す魚は当日〆ますが、フライの魚は「身割れしないように1日置いて使う」ことで、サクサク、ふわふわ感を最大限引き出す工夫を加えた一品となっています。