水産のプロが認めるイチオシの魚料理店

銚子の魚は見て、味わう

《漁協メシシリーズ》「万祝(まいわい)」(千葉県・JF銚子市漁協)
2016/03/10
水産専門紙K記者のおすすめ!
市場で見学したら、お店で食べよう!
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マグロの入札を見たら、思わず食べたくなる「漬け丼」

ここがおすすめ!

昨年4月に運用を始めた、銚子市漁業協同組合第一卸売市場と万祝(まいわい)は直結しています。まずは市場で生鮮マグロ類の扱いを見学。月曜日~土曜日の朝8時から11時30分が見学時間ですが、9時を過ぎると入札が終わり、魚がない場合もあるので気を付けて。また、水揚げ船がない時は残念ながら見学はできません。

市場の見学は2階から。豪快に並ぶ生鮮マグロ

見学は2階の専用場所から見下ろします。近海で上がった生のマグロ(クロマグロ、メバチ、ビンチョウ)やカジキ(マカジキ、メカジキ)が、豪快に並んでますね。

迫力ある生鮮マグロ類を見た興奮そのままに、「万祝」で、マグロや地魚料理にありつきましょう!

はみ出るほどの〝良い所取り〟

カフェテリア方式の「万祝」は、定番のセットメニューと、自分好みのお膳に組み合わせるアラカルトメニューで食事を提供しています。特に後者、選べる主菜・副菜はほぼ日替わりで、売り切れ御免の皿ばかりです。

ちょっとずつ、いろいろな魚が楽しめる「海鮮丼」

さきほど見たばかり、「頭の中はマグロ一色」という人には、最初の写真にある「漬け丼」。いろいろな魚を食べたいという人には、「海鮮丼」がおすすめです。「海鮮丼」は、取材した1月中旬(2016年)、王道のマグロと、メカジキ・マカジキの食べ比べに、白身魚はマダイとヒラメの舞い踊り。当地のブランド釣りキンメ、これは貴重!純粋なるボタンエビなどなど。

青魚だけでありません。実はさまざまな魚が揚がる銚子漁港の特徴を表すように、「ちょっとずつ」魚を盛ったつもりで、どうしても丼からはみ出てしまう。

まもなく開店1年を迎える。魚の薄い季節に、域外の魚も仕入れたが、ほぼすべてが銚子産でまかなわれています。ですから定番メニューも、魚種は定まりません。取材時はカジキ類が大当たりで、前述の海鮮丼に組み込まれたほか、マカジキ・メカジキ・メバチの三種丼も派生していたんですよ。

定番メニューの不意な〝お得感〟に喜ぶのも良し。ただ、注目は手書きの黒板は見落とさないように。常連さんは「今日の限定」を真っ先に探すそうです。

伝えたくなる限定品

市場の隅で見る、規格外の魚を寄せ集めた“山もの”を、メニューを考案する内山真吾さんは“お宝”と呼んでいます。高鮮度はほかの魚と同様。種類が豊富で、安く提供できるためだそう。

とはいえ、提供できる数は少ないようです。ある日の「フグ(ショウサイフグ)とアンコウ(ミドリフサアンコウ)のから揚げ定食」は、各1尾だけが手に入った日に、合わせ技で2食が精一杯。それを、「価値ある限定品」とプレミア感を漂わせ、売り切ってしまうそうです。

「マンビキ」のフライってどんな味?

「ホシザメ」の手羽先風

「まんびきフライ」(まんびきは当地でシイラのこと)「ホシザメの手羽先風」など、聞くだけで味を想像できないサイドメニューも多いのも楽しいですよ。「本当はおいしい魚。少しでも注目してもらいたい」と名付け、お客の興味を引き付けています。柔軟な発想と確かな腕を買われ、未利用資源の活用相談に、漁協から魚が持ち込まれることもあるとか。

懐かしくもあり、新しい地魚は、地元の人にとって「誰かを誘いたくなる味」であり、観光客にとって「私だけが知る料理」となるようです。まもなく開店1周年。初めて扱った魚が多かった分、「『来年はこうしよう』と温めたアイデアがいっぱいある」と話しています。

耳より情報

本文にも出た「ホシザメの手羽先風」とは、素揚げしたホシザメを甘辛いたれで味付けしたもの。鶏の手羽先料理を連想させる味から、この名をつけた。「サメに手はない」の突っ込みに、「サメのおいしさを知ってもらえる好機」と、うれしそうに回答する。

なお、「万祝」とは、漁師さんの晴れ着で、長半纏を染めた衣装です。現在では途絶えてしまいましたが、江戸時代に房総半島から広まったといわれています。

店舗情報

営業時間
8時から15時(ラストオーダー14時)
住 所
〒288-0051 千葉県銚子市飯沼町186 銚子市漁業協同組合第1卸売市場内
電 話
0479-21-6671
定休日
火曜日(祝日の場合は翌平日)
URL
http://www.choshimaiwai.jp/
地 図
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