おさかナビニュース!
手前側が3台同時運転中の自動釣り機(水産研究機構提供)
水産研究・教育機関開発調査センターは、遠洋カツオ一本釣り漁船で、電動自動釣り機3台を同時に稼働しました。
これまで、1台単独でのカツオ釣獲尾数は、真横で釣る人の93.3%にまで迫っていました。
今回の同時運用した3台は、88.9%にとどまったとのことです。
実装を想定した検証だったことから、隣の機械の竿と糸が絡まないか、疑似餌の再投入や竿を上げるタイミングを調整したことで、見合い時間が生まれ、稼働率が低くなったとのこと。
対策として、竿先から疑似餌までの糸の長さを短くし、糸の絡みをなくしました。
しかし、短くなったことで、疑似餌が遠くまで届かず、舷側に寄ってしまう。
最適な位置と深度に疑似餌を保てないことから、魚影が薄くなると、人との釣果が広がるといった、課題も浮上しました。
また、入れ食い状態のときに、針外しを一度失敗すると、最大3尾のロスが発生していた可能性があったそうです。
今回の試験から、「明確な課題が分かった」と、今年度の事業に試験結果が反映されていきます。
費用対効果としては、1年間で十分に回収できる試算だそうです。
将来、実装されることに期待です!今後の調査結果にも注目ですね。
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