今日は、たこ加工日本一のいばらぎ県ひたちなか市で…このおさかナビの「惣菜工場見てきたよ…!」へんでもおなじみのあ印で、ながい歴史を持つたこの加工場のようすをけんがくしてきたよ…。
年末といえば酢だこや蒸しだこが日本ではていばん…だと思うけど、じっさいにどうやってこの加工品を作っているのか、社長さんにいろいろと教えてもらいに来たよ…!
鯉沼しゃちょう…今回もよろしくおねがいします…!
きりみちゃん、こんにちは。今度は当社で歴史の長いたこ加工場の方を案内しますね。しっかりついてきてね。
原料ブロック
原料ブロックをドラムに投入
えっ…!!これがたこのげんりょう…!?たこがブロック状の冷凍になっているね…!
きりみちゃん。原料は主にモロッコやモーリタニアなど海外からの輸入のまだこが多いんです。もちろん北海道や瀬戸内、九州産もあるけど、数量的には圧倒的にアフリカ産が多いんですよ。
私の父の時代に開拓された商材です。現地で水揚げされたタコは冷凍でブロック状に固めて日本に船積みで入れているんですよ。ドラムに移したたこのブロックを0℃~5℃に保ったまま一晩かけてじっくりと解凍するのです。ドラムには穴が開いていて、たこの頭部に入っている砂などを落とせるようになっています。
又切り作業
「又切り」とは、たこの目と目の間に切れ目を入れていく作業のことで、なんでそんなことをやるのかきりみちゃん、理由わかるかな?
吸盤や口のところにあるごみやぬめりを取りやすくするため、また、たこを蒸した時に形が綺麗にまとまるためでもあるんだよ。中までしっかり火が通るようにという意味もあるよ。
塩水を入れた水槽にドラムごと入れて回転。吸盤についた砂などを落とし、蒸した時に綺麗に丸まるように、ゆっくり回転させる
塩もみから取り出し
キレイに足を巻いて仕上がっている
あ印のタコの味の決め手でもあるソフトスチーマーに原料を投入
ソフトスチーマーからゆっくりボイルされたタコが出てくる
実は、この蒸し機が商品を美味しくしているポイントなんです。従来の蒸し機は高温の水蒸気を直接たこに当てて蒸す方法ですが、この機械は蒸気でお湯をわかして湯気を作り、その湯気の中でせいろ蒸しの状態で蒸すことで、ふっくらと甘みのある仕上がりになります。惣菜工場を案内した時と同じ機械ですよ?
冷水で冷却
ボイルされ、完全に冷却されたたこは、金属検出器をくぐって、たこのサイズなどを選別する自動計量機にかけられ、包装されます。
ボイルされて綺麗な赤い色に変身
金属検出器をくぐる
箱詰めへ
出来上がり~
きりみちゃん、今回のたこ加工場の方はどうだったかな?
たこがみなさんのお宅の食卓に並ぶまでの間に、安全安心のための最新の注意を払い、いくつもの工程を経ているのがわかったかな。
最近は伝統的な日本のお正月料理を食べる機会が減っているかもしれないけど、ぜひこれをきっかけにお正月には紅白で縁起の良いたこも食べてね。
きりみちゃん、見学にきてくれてありがとう。
たこ人形を持った鯉沼社長