北海道定置漁業協会と札幌消費協会は、「親子秋さけ講習会」を開催しました。参加したのは小学生の親子12組の24人。北海道大学水産科学研究院の教授が「秋さけの“フシギ”にせまる-さけから学ぶ、いのちのつながり」として、サケとサーモンの違いや、秋サケがどのような一生を過ごすかなど問題を出しながら分かりやすく説明しました。秋サケの一生について、川で生まれたサケが体重1グラムで大海原へ旅立ち、4年後に4000グラムに成長し、産卵のため、再び生まれた川に帰ってくると解説。「サケは3999グラムという非常に多くの海の栄養を陸に運んでくれる、大切な働きをしている」と加えました。サケがなぜ自分の生まれた川に帰ってくるのかについて、生まれた川をどうやって探してくるのかなどのサケの不思議もくわしく説明しました。会場には、銀毛、ブナ、河川遡上魚(ホッチャレ)のオスとメスをそれぞれ1尾ずつ展示。子供たちは手やピンセットで実物に触れながら、体の色や模様、顔つきや歯の鋭さ、ウロコの大きさや剝がれやすさなど、魚体ごとの違いを観察しました。料理教室では、生サケを使い、簡単に作れるサケフレークを。子供たちは包丁やフライパンを使って、サケフレーク丼を完成させました。最後にサケの三枚おろしの実演も行われ、頭の部分を丁寧に脳や鼻、心臓などを切り出して見せると、子供たちは「そんなにちいさいの」と、驚きながら真剣な表情で見入っていました。サケについて北海道大学の教授から詳しく教わりました!同じ秋サケでも皮目に特徴が出ることを学び、調理して味わうこともできる、充実した講習会になりましたね!