みなさん、月夜休漁を知っていますか?九州の大型まき網船が、満月の日の前後に漁を休むことです。満月の夜は、多くの魚は月明かりによって活発に動き回ります。全体が明るく魚群が散らかるため、集魚灯に引き寄せられにくくなることから、休漁になります。また、乱獲しない、という自然保護のためでもあります。九州の大型まき網船で獲れる魚は、マアジ、サバ、マイワシが中心。長崎県産のマアジこれらの魚は、関東でもメインで販売されていることが多く、豊洲市場でも月夜休漁期間は相場が上がる傾向があります。とはいえ、全くお店で売られてないということはなく、小型のまき網船やそのほかの産地では水揚げがあるので、店先に魚がないということは基本的にありません。それでも、九州の大型まき網船の漁獲量は圧倒的ですので、消費地市場の相場は高くなることの方が多いということです。皆さんも帰り道、空を見てみてください。月が欠けていたら、ぜひ鮮魚売り場に。月夜休漁期間であれば、そのあと出港から寄港、陸送を考慮して、月夜休漁が明けた2~3日後が穴場かもしれません。もしかしたらいつもより安く魚が手に入るかもしれませんよ。