地魚を使ったイチオシの「特盛海鮮丼」
ここがおすすめ!
旬の海鮮を7種盛り合わせ、ボリュームも満点なのが「特盛り海鮮丼」(ナンバンエビの味噌汁付、税込み1100円)。7種の海鮮はその時々で変わるが、4月中旬の取材時はタイ、アジ、ブリ、タコ、ナンバンエビ、イカ、イクラでした。時期によってはスズキやヤナギガレイ、イワシ、サバ、マダラのコブ〆などがネタになります。「魚食普及という観点で展開しているので、手頃な価格に設定しています」とは店長で漁協職員の岡田淳一さん。新潟の魚を知り尽くしたエキスパートです。
丼ものは530円から提供しています。常時、約10種類の丼ものを揃え、5月から佐渡産のクロマグロの水揚げがあればお目見えする日もあるかも。
サイドメニューも地魚三昧で、ブリの頭の煮つけやイワシの煮つけなど、週や日替わりで提供。ご飯と味噌汁のセット(200円)もあるので単品を定食にすることも可能です。5月からは春が旬のカワハギの煮つけもお目見えする予定。基本的に加熱した料理は持ち帰りもできるので、夕食の一品としてもおすすめ。
また刺身が苦手な人には「シーフドカレー」が店長のイチオシメニュー。たっぷりのタマネギをじっくり煮込み、ナンバンエビから取ったダシと魚醤を加え一昼夜寝かせた本格派のカレーです。
メニューも豊富
地魚のおいしさを知ってほしい!
お店は、地魚加工品販売店として5年前にオープンしました。初めは加工品ののみの販売でしたが「実際食べてもらった方が加工品も買いやすいのではないか!」とワンコインの丼ものを提供を開始しました。当初はイートスペースはカウンターのみでしたが、食堂スペースを増設し、現在のスタイルになりました。
いちばんの売りは「鮮度。その日揚がった新鮮なものを提供しています。新潟県は水揚げされる魚種も多いので、旬の味を県内外のお客さんに知ってほしい」と岡田店長。
新潟県ではブリやナンバンエビ、ヤナギガレイを始め、ノドグロ、タイ、ベニズワイ、アンコウなど数えきれない程、多種の魚介類が揚がり、四季に合わせて様々な味わいが楽しめる魚好きにはたまらない場所なのです。
隣接する市場にはカナガシラなどの魚がずらり
イシモチも
ちょっとしたこだわりも
また店舗で使用する米は、生産者から直接買い付ける低農薬のコシヒカリを使用するなど、米どころ新潟ならではのこだわりも。さらにご当地感を出すべく、漁協が開発に取り組むナンバンエビの魚醤も「ナンバンエビ丼」だけについてきます。実は今、ナンバンエビの魚醤を一般の人にも楽しんでもらおうと商品を開発中で、来春には店頭に並ぶ予定です。岡田店長曰く「エビの刺身などにつけてもらうとおいしさが増します。炒飯に加えると、エビの香ばしさが加わるのでおすすめ」とのこと。
ブリの頭を大胆に煮付けに
油の乗りがよい時期だけに出されるブリのかしらの煮つけ。「惣菜は漁師飯のような感覚で、漁師がいちばんおいしいという調理方法で出すようにしています。食べにくい部位ですが、魚食の観点からも子供さんにも食べてほしいです」(岡田店長)。
地魚加工品も買える
食堂手前のスペースには地魚加工品も販売されています。イワガキが旬を迎える春から夏にかけて殻付きのイワガキをその場で食べられる期間限定の販売もあるので要チェック。
店内には地魚加工品の直売コーナーも
県のブランド魚にもなっている栁カレイの加工品