朝獲れのイワシなど魚三昧の定食
ここがおすすめ!
JF新湊漁協女性部で手掛ける小さな食堂は、水揚げやセリで賑う富山県射水市の新湊漁港にあります。岸壁で毎朝仕入れたばかりの、朝獲れの魚がほぼ間違いなく食べられる店になっています。
朝獲れのマイワシ3尾
現地を訪れたのはマイワシが潤沢に揚がっていた3月中旬。築地市場でも人気のアジなど、富山湾の良質の青魚を存分に味わえる一日でした。
この日の刺身定食(1300円)の主役はアジの刺身やスルメイカのイカソーメンだったのですが、ひと際存在感を放っていたのは、丸々太ったマイワシ2尾を使った煮魚です。
もう一尾マイワシの焼魚も
浜の母ちゃんらしい懐かしい味付けで、じっくりと煮汁が染みたホクホクの身。食事中に焼き魚としてもう1尾マイワシが登場。合計3尾でお腹いっぱいに。アジの骨身でダシ取りした味噌汁も漁港の食堂らしさを演出していました。
「旅行者の方も朝獲れ魚を食べられる、そんな食堂なんですよ」と責任者は女性部長から新湊漁協組合長に転じた尾山春枝さん。「日々の来客数が読めないので、値の張る魚を仕入れるのは難しいけれど、ここなら地元の方と同じ鮮度の魚が食べられます」とPRしています。
身体によいからとモズクの酢のものは沖縄産
全国の漁協女性部会長などをしていた縁で、各地の女性部から特産を仕入れ、定食の小鉢に出しています。「助け合いの一つですね」と尾山さん。モズクの酢の物は沖縄産。「体にもいいんですよ」。こうした食材に新潟産ワカメなどもあります。