な~るほど!お魚のあれこれ
宮城県でギンザケ養殖がスタートし、半世紀が経ちました。
今では、年間1万トン超を安定して供給する一大産地です。
例年、3~7月末までが水揚げシーズンになります。
宮城県産養殖ギンザケの魅力
・国産ならではの信頼、おいしさ、鮮度感
・飽きの来ない、絶妙な脂乗り
・鮮やかな濃いピンク
・生鮮ならではの「シズル感」
・季節を感じるサケ
大手バイヤーは「サーモンの大半が冷凍物の周年商材。季節感が打ち出しにくく、どうしてもマンネリ化してしまう。その点、宮城のギンザケは『生』表示で旬を強調できる。訴求効果は非常に高い」と評価します。
定番の塩焼きやムニエルのほか、寿司やマリネなどの生食でも堪能できます。
養殖ギンザケブランド
みやぎサーモン
活締め処理した県内最高級ブランド
地理的表示(GI)保護制度に登録されています。
※「地理的表示(GI)保護制度」とは その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度です。
伊達のぎん
宮城県内の特定の生産者が宮城県漁業協同組合の指導のもと養殖しています。
餌は生餌を一切使わず、高温・高圧の機械の中で固めたものを給餌。
高栄養価な餌を均一に与えます。
主な漁場:宮城県 女川湾・雄勝湾・志津川湾
金華ぎん
石巻魚市場に水揚げされた宮城産ギンザケのうち、石巻魚市場の清浄海水氷で迅速処理された高鮮度品です。
主な漁場:宮城県石巻市雄勝、鮎川、女川町、南三陸町
銀王
稚魚から育て、選び、加工から出荷まで行います。
ASC認証(2020年6月5日)を取得
養殖場 女川町尾浦湾内
銀乃すけ
南三陸町志津川の生産者4名と行場商店のオリジナルブランド
こだわりの餌で過剰な脂肪が排出され、脂肪の酸化から生じる「生臭み」が軽減、血合の変色を抑える効果も
3月28日に初水揚げ
【日刊水産経済新聞2024年3月28日付1面引用】
宮城県産の養殖ギンザケが3月28日、今年初めて石巻魚市場で水揚げされました。
中心サイズの1.5キロ以上は、キロ1200~1270円です。
「高い」と驚かせた昨年の1~2割高い価格で、過去最高水準となりました。
初水揚げは5.2トンで、石巻市鮎川浜で養殖する生産者1人が約3500尾を水揚げしました。
全て氷締め品で、石巻魚市場が清浄殺菌海水氷で迅速処理した独自ブランド「金華ぎん」として入札されました。
初水揚げ遅れの要因
今期は稚魚を投入する秋口、洋上イケス周辺の水温が下がらず、適正水温まで降温を待ったことで例年より3週間遅れの11月下旬の投入になりました。
その後の生育は良好でしたが、初水揚げは昨年の3月3日からひと月近く遅れる結果となりました。
しかし、出遅れを取り戻すかのように回復し、上場品の7割近くが1.5キロ以上に。
例年の初回の1~2割大きく、関係者も「思った以上に成長が早かった」と驚きました。
今年の県全体の生産見込みは1万4550トンです。