答え アカガイ
「色と艶がとてもよく、握っても形が堂々として歯ざわりも極上、そのうえ香りが高く、味は優雅で上品」。
職人気質の鮨屋の主人たちに聞くと、たいていはこのような評価で一致するアカガイ。
あでやかな朱の色、シコシコとした食感、清々しいその香りと、貝に求められるうまさのすべてを持つこの貝は、古くからの貝種の主役である。
身が赤いほど高値がつき、この赤色は人間の血液と同じヘモグロビンによるものだ。
色合いも味も宮城県閖上や石巻・渡波産のものが国内随一とされ、最も高価。
ひと昔前までは江戸前でもたくさん採れ、千葉県検見川などの東京湾のものが最高級だった。
国産はあまり流通しないため、輸入もののほか赤貝にそっくりのサトウガイやサルボウを代用することが多い。
市場ではアカガイを単にタマ(玉)、ホンダマ(本玉)、ホンアカ(本赤)などと呼び、外洋性のサトウガイをバチ(場違いの意)などと区別している。
赤貝の缶詰にはたいていサルボウが使われている。とはいうものの、サトウガイもサルボウもそのおいしさはアカガイに引けを取るものではない。
小ぶりなアカガイは刻み生姜を加えて煮付けてもよいが、鮨や刺身など、生で供するのが最も喜ばれる。
産卵にそなえて太る冬場が食べごろ。
注文すると水槽や冷蔵ケースから、丸みを帯びて黒っぽい殻の表面に何十本ものくぼんだ筋が並んでいるアカガイを取り出してから、まな板に叩きつけるまで、職人のこの一連のワザを見ないと、鮨屋に行った気分になれないという人も。
答え アカガイ
「色と艶がとてもよく、握っても形が堂々として歯ざわりも極上、そのうえ香りが高く、味は優雅で上品」。
職人気質の鮨屋の主人たちに聞くと、たいていはこのような評価で一致するアカガイ。
あでやかな朱の色、シコシコとした食感、清々しいその香りと、貝に求められるうまさのすべてを持つこの貝は、古くからの貝種の主役である。
身が赤いほど高値がつき、この赤色は人間の血液と同じヘモグロビンによるものだ。
色合いも味も宮城県閖上や石巻・渡波産のものが国内随一とされ、最も高価。
ひと昔前までは江戸前でもたくさん採れ、千葉県検見川などの東京湾のものが最高級だった。
国産はあまり流通しないため、輸入もののほか赤貝にそっくりのサトウガイやサルボウを代用することが多い。
市場ではアカガイを単にタマ(玉)、ホンダマ(本玉)、ホンアカ(本赤)などと呼び、外洋性のサトウガイをバチ(場違いの意)などと区別している。
赤貝の缶詰にはたいていサルボウが使われている。とはいうものの、サトウガイもサルボウもそのおいしさはアカガイに引けを取るものではない。
小ぶりなアカガイは刻み生姜を加えて煮付けてもよいが、鮨や刺身など、生で供するのが最も喜ばれる。
産卵にそなえて太る冬場が食べごろ。
注文すると水槽や冷蔵ケースから、丸みを帯びて黒っぽい殻の表面に何十本ものくぼんだ筋が並んでいるアカガイを取り出してから、まな板に叩きつけるまで、職人のこの一連のワザを見ないと、鮨屋に行った気分になれないという人も。