桝盛りで安価に本マグロ|KIRIMIちゃん.おさかナビ

水産のプロが認めるイチオシの魚料理店

桝盛りで安価に本マグロ

《仲卸直営》「おぐろのまぐろ本店」(豊洲・小黒食品㈱)

2023.12.06

水産専門紙H記者のおすすめ!
おいしいマグロをお手軽価格で

西武池袋線椎名町駅北口徒歩2分の商店街。
豊洲市場・小黒食品㈱の直営小売店を譲り受けた会社が立ち上げた、マグロ創作料理の立ち飲み居酒屋。
今も小黒食品と二人三脚で運営を続けており、店長は㈱TUNA社長の志村光太郎さん。

税込み299円と超安価な「桝盛り本まぐろ」。本店での注文は1回限り

桝盛りで安価に本マグロ

税込み299円の驚きの低価格で本マグロが楽しめるのは看板メニュー「桝盛り本まぐろ」です。
店のロゴを焼き印した桝に刺身が盛られた様子は見た目もかわいく〝映え〟ますね。
本マグロを使うのは、桝盛りと同699円の「まぐろ三点盛り」の2つだけ。
「桝盛り本マグロ」のコストパフォーマンスが目を引きます。

志村店長によると「最初は立ち飲み居酒屋にリニューアル記念の限定メニューで終える予定だったが、人気過ぎてやめるにやめられなくなった」という裏事情があるようです。
とはいえ、何回も頼めず、注文は1人1回限りで残し厳禁。
来店して最初の1杯とともにじっくり味わいたいですね。

「お手軽な価格でおいしいマグロを」と話す志村店長

メバチ活用した創作料理

前身の直営小売店「おぐろのまぐろ本店」を譲り受け、飲食店への転換を図る際には、総合海鮮居酒屋に模様替えする案もあったそうです。
ですが、選んだのはマグロ創作料理居酒屋にする道。

志村店長は「開店前後は築地市場で初セリの高値マグロが話題になっていた時期。ただ、小黒食品さんからの『あれはマグロ本来の姿じゃない。お手軽な金額で出せるおいしいマグロを楽しめるような店にしてほしい』という言葉で腹が決まった」とのこと。

メニューの大半は大衆系のメバチを使っています。
ワンコイン(500円)を上回るのはほんの数品で、値頃な価格帯でマグロ創作料理を出しています。
「ユッケなどの見栄えが大事なものはメバチでもよい部位を使い、筋の多い部分は火を通すメニューにするなどして工夫している」
「思いつく限りのマグロ創作料理はやり尽くした。今のメニューはそこから厳選したもの」とのこと。

「まぐろ南蛮自家製タルタルソース」(税込み499円)。ソースに柴漬けを使っている

マグロ創作料理はあらゆるものを試して、その中のよりすぐりが残っている

お勧めは壁のメニュー。ここ数年で面白い日本酒を複数揃えた

午後5時前にもかかわらず、カウンターは常連客で半分ほど埋まっていた

店が立地するのは私鉄沿線らしい個人商店が立ち並ぶ商店街


以前は飲食店立ち上げ専門の仕事をしていて、「おぐろのまぐろ本店」でも立ち飲み居酒屋の繁盛店を立ち上げた腕を買われて入りましたが、いつしか包丁を握って料理を提供するようになり6年近くたったそうです。
「最初は三枚卸しさえできなかった。今は魚の面白さに目覚めた」と笑顔で語りました。

志村店長の包丁捌き。最初は不慣れだったものの、開店から6年ですっかり板に付いた

少し前まで着帽し接客していた小黒食品から譲り受けたセリ帽

志村店長の耳寄り情報

緊急事態宣言発令でアルコール提供が制限された時に苦肉の策で始めたのが「おばんざい」(日常的な家庭料理)の販売です。
多い時は日に10万円売り上げ、今も続けています。
「まぐろヒレ唐揚げ」(税込み500円)などの創作料理にも出会えます。

マグロ中心の「おばんざい」(日常的な家庭料理)のテイクアウト販売も行っています。6月には本店から徒歩1分の場所に創作「おばんざい」がメインの小料理屋「おぐろのまぐろ はなれ」を開業しました。

店舗情報

営業時間
16:00~22:00(ラストオーダー21:00、ドリンクは21:30)
     ※2階座敷席の営業時間17:00~21:30)
住  所
〒171-0051 東京都豊島区長崎1丁目-4-17
電  話
03-4291-9911
定 休 日
不定休
H  P
https://www.oguronomaguro.jp/honte/
地  図
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